令和5年06月23日定例会にて 一般質問

 

 

 自由民主党・無所属の小林しょうです。初めて質問の場に立ちます。機会を与えてくださった皆様方に心から感謝を申し上げます。

私からは、田中くにとも前議員が熱心に取り組まれてきた「八広駅周辺のまちづくり」について、山本区長に三点お尋ねいたします。

一点目は八広駅の現状について、区長のご認識を伺います。京成押上線・八広駅は、今からちょうど100年前の大正12年7月11日に「荒川駅」として開業しました。平成9年には押上方面に向かう1番線の、2年後の平成11年には青砥方面に向かう2番線の高架化工事が完了し、現在の駅の形となりました。

 区内を走る京成電鉄の「押上駅」と「京成曳舟駅」に比べ、一日の乗降者数平均は昨年度12,118人と中規模な駅ではありますが、墨田区全体の人口増加、曳舟駅を中心とする北部地域の再開発に伴い、近年は駅を利用する年齢層も幅広くなったとの声が地元住民の方から聞かれます。

 

その八広駅は高架化から24年が経過しますが、駅前広場等が整備されることもなく、駅舎下は自転車駐車場やドラッグストアが展開されるにとどまっているのが現状です。また、八広駅の出入口は補助第120号線から荒川方面へ向かう奥まった場所に位置し、“街の玄関口”としての駅の機能を十分に果たしているとは言えません。

 

令和4年9月28日、近隣の東武伊勢崎線・鐘ヶ淵駅が連続立体交差事業の「候補区間」に位置づけられました。危険な踏切が除去され地域の安全性が高まる本事業は、補助第120号線、いわゆる鐘ヶ淵通りの拡幅事業とともに地元から期待されている事業です。20年先、30年先といった時間のかかる事業ではありますが、鐘ヶ淵のまちづくりが一歩前進しました。

また、一駅となりの京成押上線・京成曳舟駅の駅前広場整備事業はつい先日完了し、令和5年6月1日からは区内循環バスがロータリーに乗り入れられ、新たなバス停留所が設置されるなど、近隣住民の移動手段における選択肢が増えました。

こうした周辺駅の一連の動きと比較すると、20年以上前に高架化された八広駅周辺だけが取り残されている印象を感じずにはいられません。ここで山本区長にお尋ねいたします。現在の八広駅周辺の状況を区長はどう捉えているのでしょうか。率直な見解をお聞かせください。

 

二点目は、八広駅周辺の今後の展望についてお伺いいたします。

 

本区の最上位の総合計画である『墨田区基本計画』において、八広地域は「八広駅周辺においては、区北部地域の生活拠点としてふさわしいまちづくりを進めます」と記載されています。

 

また、基本計画などに掲げられた目標達成を目指すとともに、都市計画に関する区の基本的な方針として位置づけられている『墨田区都市計画マスタープラン』において、八広地域は「京成押上線の荒川鉄橋架替え工事や連続立体交差により側道が整備されるなど、周辺の利便性が高まった地区です。このため、鉄道高架下の活用やゆりのき橋通り(補助第120号線)の拡幅などによる沿道のまちづくりを促進し、駅前広場や道路等の都市基盤を整備するとともに、商業やサービス機能を整備・育成します」や「八広駅は、駅前にふさわしい公共空間の整備を促進するとともに、荒川河川敷とのアクセス性を高めるため、都市基盤の強化を図ります」との記載があります。

さらには、「京成電鉄押上線高架下に商業・サービス機能等を誘導し、沿線周辺のにぎわいと魅力的な土地利用を促し、住商工が共存するまちなみづくりを推進します」とまで明記されております。

 

区はかつて、『八広駅前地区整備計画』を作成し、地区整備の目標として「新しい地域の顔としてふさわしい生活文化拠点の育成」「住宅と工業の調和のとれた複合市街地の形成」「地区のイメージアップと自然との調和」の三点を提案していました。結果的に、地元住民の方々との間で合意形成に至らず、このまちづくりが前に進められることはありませんでしたが、具体的な八広の未来図を地域の皆様と検討していた時期もあったと認識しております。

 

そのことを鑑みると、八広駅周辺のまちづくりは当時のそのような動きと比べて停滞している印象を拭えず、私は北部地域のまちづくりにおける課題であると認識しております。

 

ここで区長にお尋ねいたします。先に述べた都市計画マスタープランの策定から5年近くが経過しました。八広地域におけるマスタープランの考え方に基づき、区として今後10年先、20年先の八広駅周辺の街をどのようにしていきたいのか、どんなまちづくりをしていきたいのか、6月13日の所信表明でも言及された「10年後・20年後のすみだの未来、次世代へとつながるまちづくり」を踏まえた山本区長の見解をお聞かせください。

 このことにつきましては、今後、地域から選ばれた区議会議員として機会をとらえ、理事者の皆様と議論をしていきたいと強く思っております。

いずれにしましても、まちづくりや再開発事業は、もっとも影響を受ける地元住民の合意形成なくしては成功しません。土地所有者である鉄道会社や地元住民の方々との調整役を、区に期待しております。

 最後に、八広駅周辺のまちづくりに関連して、八広中央通りについて伺います。駅の利便性は、駅にアクセスするまでの幹線道路が整備されることも不可欠です。本年3月に出された『墨田区自転車活用推進計画』によると、「区内幹線道路における自転車通行の不安や走りにくさ」を調査した結果、交通量の多い国道6号線や都道とならび、区道である八広中央通りで不安や走りにくさを感じる割合が高い結果となりました。

感じる理由については、「自転車の走行空間が狭い」という回答が最も多く約6割、次いで「路上駐車が多い」、「自動車やバイクの通行が多い」がそれぞれ約5割という結果になっています。

自転車に関する区民アンケートにおいて、日常で利用する交通手段を複数回答で尋ねたところ、「自己所有とシェアサイクルを合わせた自転車」が徒歩に次いで多い結果となっていることから、自転車通行のための幹線道路の整備は急務といえます。

八広中央通りは、いまだに自転車走行帯が整備されておらず、ご年配の方が運転する自転車が走行中の自動車と接触しそうになる等、ヒヤヒヤする場面も目撃しており、先日6月5日には事故も発生したという情報も受けております。加えて、八広中央通りは歩道が非常に狭く、歩行者が対面で行き違うのも大変な状況です。

ここで区長にお尋ねいたします。八広中央通りを安全安心に通行できる環境を整えるためには、自転車走行帯の整備を含め、道路空間を早急に見直す必要があると考えますが、区長の見解を伺います。

 

結びに、「住み続けたいまち八広」の実現に向かって、地域住民と行政が一体となった議論がふたたび盛り上がることを願いまして、質問を終わらせていただきます。ご清聴、ありがとうございました。

 

区長答弁

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